メーリングリストのしくみ: 誰が何をするのか
メーリングリストには、4 種の役柄の人がかかわっています——
- リストシステム管理者。
- オーナー。
- モデレータ。
- 読者。
ひとりでいくつもの役割を兼ねることもできます (たとえば、あるリストのオーナーとモデレータをやっていて、ほかのリストでは読者になっている、といったこともできます)。
リストシステム管理者
リストシステム管理者は、メーリングリストサービスの運用を担う人(たち)です。このひとたちの仕事は次のようなものです——
- メーリングリストサーバの管理 (設置、保守など)。
-
メーリングリストサービスの全般的な方針の決定——
- 新たにリスト作成を申し込めるのは誰か、
- リスト運営で設定できるオプションは何と何か (シナリオの決定)、
- 最初にどんなメッセージを用意しておくか (テンプレートの決定)、
- リストサーバのウェブインタフェースの見栄えをどうするか。
- リストサービス全体の利用目的を決め、とりきめを文書化して読者、モデレータ、オーナー向けに利用約款として配布する。
- リスト作成申込を承認する。
- 必要があれば、臨時にオーナーの代理をする。なお、リストシステム管理者はふつう、モデレータの代理はしません。
使い方を調べても解決できないような問題が起こった場合など、メーリングリストシステムについて質問や意見があるとき、リストのオーナーやモデレータは、リストシステム管理者に問い合わせることができます。ですが読者は、リストシステム管理者を質問責めにあわせないために、まずリストのオーナーに問い合わせるようにしましょう。
オーナー
リストを作った人がリストのオーナーもやることが多いですが、リストの作成を申し込んだ人や作成に責任をもつ人のこともあります。オーナーの仕事は——
- リストの使いかたを決める、
- リストの読者向けに利用約款を書く、
- モデレータを一名か複数名、指名する、
- 読者登録や登録解除の管理をする、
- 共有文書置き場を読者に公開するかどうかを決める、
- 読者や、読者になるかもしれない人からのリストに関する問い合わせに答える、
- などです。
ひとつのリストに複数名のオーナーがいることもあります。そのうち、リストを作った人だけは「特権」があります。他の人は「普通」で、できることがやや少なくなっています。
モデレータ
モデレータは、リストのオーナーが指名します。モデレータ (たち) は、リストに届くメッセージのうちで適切なものだけがみんなに送られるように気をつけています。メッセージを読んで、それからそれを認めるか認めないかを決めることができます。モデレーションはリスト宛てのメッセージが送り出される前に行います。認めなかった場合、送り手に認めなかった理由を説明する知らせが行くこともあります。
リストのモデレータは一名のことも、複数名いることもあります。ふつう、リストのオーナーはモデレータでもあります。
ですがこれは、モデレーションを受けないリストには関わりのないことです。