件名: 練習用
リストの投稿保管庫
- From: IKEDA Soji <>
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- Subject: [砂箱 139] mhonarc test
- Date: Tue, 16 Jul 2019 16:04:42 +0900
おかしなはがきが、ある土曜日の夕がた、一郎のうちにきました。
> かねた一郎さま 九月十九日
> あなたは、ごきげんよろしいほで、けっこです。
> あした、めんどなさいばんしますから、おいで
> んなさい。とびどぐもたないでくなさい。
> 山ねこ 拝
こんなのです。字はまるでへたで、墨もがさがさして指につくくらいでした。けれども一郎はうれしくてうれしくてたまりませんでした。はがきをそっと学校のかばんにしまって、うちじゅうとんだりはねたりしました。
ね床どこにもぐってからも、山猫のにゃあとした顔や、そのめんどうだという裁判のけしきなどを考えて、おそくまでねむりませんでした。
けれども、一郎が眼をさましたときは、もうすっかり明るくなっていました。おもてにでてみると、まわりの山は、みんなたったいまできたばかりのようにうるうるもりあがって、まっ青なそらのしたにならんでいました。一郎はいそいでごはんをたべて、ひとり谷川に沿ったこみちを、かみの方へのぼって行きました。
すきとおった風がざあっと吹ふくと、栗くりの木はばらばらと実をおとしました。一郎は栗の木をみあげて、
「栗の木、栗の木、やまねこがここを通らなかったかい。」とききました。栗の木はちょっとしずかになって、
「やまねこなら、けさはやく、馬車でひがしの方へ飛んで行きましたよ。」と答えました。
「東ならぼくのいく方だねえ、おかしいな、とにかくもっといってみよう。栗の木ありがとう。」
栗の木はだまってまた実をばらばらとおとしました。
- [砂箱 139] mhonarc test, IKEDA Soji, 2019年07月16日
投稿保管庫に使用しているソフトウェア: MHonArc 2.6.24.